第一種衛生管理者 過去問
令和8年4月公表
問42 (労働生理 問8)
問題文
体温調節に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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問題
第一種衛生管理者試験 令和8年4月公表 問42(労働生理 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
体温調節に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 計算上、100gの水分が体重70kgの人の体表面から蒸発すると、気化熱が奪われ、体温が約1℃下がる。
- 体温調節にみられるように、外部環境などが変化しても身体内部の状態を一定に保とうとする性質を恒常性(ホメオスタシス)という。
- 体温調節中枢は、間脳の視床下部にある。
- 発汗とは、水分が皮膚から蒸発する現象をいい、不感蒸泄(せつ)とは、水分が呼気により失われる現象をいう。
- 寒冷な環境においては、皮膚の血管が収縮して血流量が減って、熱の放散が減少する。
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この過去問の解説 (2件)
01
人の体温は、
環境に応じて調節されており、
約37度ほどに維持されています。
水の気化熱は0.58kcal/gですので、
100gの水分が体から奪う熱量は、
100×0.58=58kcalとなります。
また、人の比熱は0.83kcal/kg・℃ですので、
体重70kgの人の体温を1℃下げるのに必要な熱量は、
70×0.83=58.1kcal/℃となります。
以上より、
100gの水分が体重70kgの人の体表面から蒸発したときに下がる体温は、
58kcal÷58.1kcal/℃=0.998℃
となり、
体温が約1℃下がるといえますので、
これは正しい記述であると考えられます。
体温調節など、
外部環境などが変化しても身体内部の状態を一定に保とうとする性質は、
恒常性(ホメオスタシス)と呼ばれていますので、
これは正しい記述であると考えられます。
体温調節中枢は、
間脳の視床下部にありますので、
これは正しい記述であると考えられます。
発汗とは、水分が皮膚から蒸発する現象をいい、
不感蒸泄とは、
発汗以外の皮膚や呼気から
自覚せずに水分が失われる現象をいいます。
誤っているものを選びますので、
これが正答であると考えられます。
寒冷な環境下では、
皮膚の血管が収縮して血流量が減ることにより、
熱の放散が減少しますので、
これは正しい記述であると考えられます。
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02
体温調節に関する問題です。
熱中症などを防ぐ意味でも必要となる知識です。
では、選択肢をみていきましょう。
正しいです。文のとおりです。
「計算上」という部分について補足します。
熱容量は、比熱×質量で計算します。
比熱とは、
1kgの人の体温を1℃変化させるのに必要な熱量のことで、
0.83kcalといわれています。
気化熱とは、
1gの液体が同じ温度の気体になるときに吸収する熱のことで、
水1gが蒸発するときの気化熱は約0.58kcalです。
本選択肢の熱容量は0.83×70kg=58.1kcalです。
汗の量が100gなので、気化熱は0.58kcal×100g=58.1kcalです。
よって、1℃下がります。
正しいです。文のとおりです。
正しいです。文のとおりです。
誤りです。
選択肢文後半の「不感蒸泄」の説明が間違っています。
不感蒸泄とは、発汗以外の皮膚や粘膜、
呼気から蒸発する水分のことです。
正しいです。文のとおりです。
逆に暑熱環境では、発汗による気化熱や、
心拍数の上昇や皮膚血管拡張によって、
体の表面から空気中に熱を逃がす熱放散で、
体温を調節しています。
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