第一種衛生管理者 過去問
令和8年4月公表
問35 (労働生理 問1)

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問題

第一種衛生管理者試験 令和8年4月公表 問35(労働生理 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 物理化学的な刺激の量と人間が意識する感覚の強度とは、直線的な比例関係にある。
  • 皮膚感覚には、触圧覚、痛覚、温度覚(温覚・冷覚)などがあり、これらのうち冷覚を感じる冷覚点の密度は他の感覚点に比べて高い。
  • 内臓感覚は、内臓の動き、炎症などを感じて、内臓痛などとして部位の特定ができる鋭敏な感覚である。
  • 網膜の錐(すい)状体は色を感じ、杆(かん)状体は明暗を感じる。
  • 平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。

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この過去問の解説 (3件)

01

感覚には、

眼や耳、皮膚などで受け取るもののほか、

内臓が刺激を受けることにより生じるものなどがあります。


 

選択肢1. 物理化学的な刺激の量と人間が意識する感覚の強度とは、直線的な比例関係にある。

感覚には閾値があり、

反応が引き起こされる刺激の量や強さなどが存在します。

 

この閾値には様々な要因から個人差がみられ、

物理化学的な刺激の量と人間が意識する感覚の強度と、

直線的な比例関係にあるとはいえませんので、

これは誤っている記述であると考えられます。

 

選択肢2. 皮膚感覚には、触圧覚、痛覚、温度覚(温覚・冷覚)などがあり、これらのうち冷覚を感じる冷覚点の密度は他の感覚点に比べて高い。

皮膚感覚には、

触圧覚、痛覚、

温度覚(温覚・冷覚)などがあります。

 

これらのうち痛みを感じる痛覚点の密度が、

他の感覚点に比べて高いとされていますので、

これは誤っている記述であると考えられます。 


 

選択肢3. 内臓感覚は、内臓の動き、炎症などを感じて、内臓痛などとして部位の特定ができる鋭敏な感覚である。

内臓感覚には、

空腹感などのように臓器への刺激により生じる臓器感覚のほか、

内臓の動きや炎症などにより生じる内臓痛覚があります。

 

内臓痛覚は、

部位を特定しにくく不明瞭なことが多いとされていますので、

これは誤っている記述であると考えられます。


 

選択肢4. 網膜の錐(すい)状体は色を感じ、杆(かん)状体は明暗を感じる。

網膜にある視細胞には、

色を感じる錐状体と、

明暗を感じる杆状体があります。 

 

正しい記述のものを選びますので、

これが正答であると考えられます。 


 

選択肢5. 平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。

平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、

内耳にあり体の傾きや回転の方向を知覚しますので、

これは誤っている記述であると考えられます。


なお、

外耳と内耳の間にあたる中耳には、

耳小骨があります。

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02

労働生理、出題数10問のうち、「感覚・感覚器」に関する問題です。

選択肢1. 物理化学的な刺激の量と人間が意識する感覚の強度とは、直線的な比例関係にある。

誤りです。

 

この設問については、ウェーバー・フェヒナーの法則が当てはまると思います。「人間の感覚の大きさは、受ける刺激の強さの対数に比例する」という法則です。
言い換えると、人間が意識する感覚の強度(大きさ)は、物理化学的な刺激の量(受ける刺激の強さ)の対数に比例するということで、人間は外からの刺激に対して鈍感に感じるので、直線的な比例関係にはないと言えますので誤りです。
 

選択肢2. 皮膚感覚には、触圧覚、痛覚、温度覚(温覚・冷覚)などがあり、これらのうち冷覚を感じる冷覚点の密度は他の感覚点に比べて高い。

誤りです。

 

皮膚感覚には、触圧覚(圧力を感じる圧点)、痛覚(痛さを感じる痛点)、温度覚【温覚・冷覚】(冷たさを感じる温点や冷点)などがあり、これらのうち痛さを感じる痛点の密度は他の感覚点に比べて高いので誤りです。

選択肢3. 内臓感覚は、内臓の動き、炎症などを感じて、内臓痛などとして部位の特定ができる鋭敏な感覚である。

誤りです。

 

内臓感覚とは、臓器感覚(空腹、渇き、吐き気、などの感覚)内臓痛(内臓におこる痛み)などがあります。内臓痛は皮膚の痛みとは違い、特定の部位が特定できるわけではなく、臓器が広範囲に損傷を受けた場合に感じられます。鋭敏な感覚ではないので誤りです。
 

選択肢4. 網膜の錐(すい)状体は色を感じ、杆(かん)状体は明暗を感じる。

正解です。この問題の正答になります。

 

錐状体は、色や形を認識する働きを持っており、杆状体は、明るさを感知しますので正解です。

 

選択肢5. 平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。

誤りです。

 

内耳には、うずまき管と前庭と半規管があり、うずまき管は、聴覚器として音(音波)を感じ、前庭は、平衡器として体の傾きを、半規管は、平衡器として体の回転を感じますので、誤りです。

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03

感覚または感覚器に関する問題です。

感覚器とは五感を支える目・耳・鼻・舌・皮膚などの器官を指します。

では、選択肢をみていきましょう。

選択肢1. 物理化学的な刺激の量と人間が意識する感覚の強度とは、直線的な比例関係にある。

誤りです。

直線的な比例関係はありません。

感覚を感じる最少の刺激量(いき値)を超えると、

意識する感覚の強さが急に強くなり、

刺激量が非常に大きいときはその変化を感じにくくなると、

いわれています。

選択肢2. 皮膚感覚には、触圧覚、痛覚、温度覚(温覚・冷覚)などがあり、これらのうち冷覚を感じる冷覚点の密度は他の感覚点に比べて高い。

誤りです。

文中の「冷覚点の密度」の部分が誤りです。

正しくは「痛覚点の密度」です。

選択肢3. 内臓感覚は、内臓の動き、炎症などを感じて、内臓痛などとして部位の特定ができる鋭敏な感覚である。

誤りです。

文中の「部位の特定ができる鋭敏な感覚」という部分が誤りです。

 

そもそも内臓感覚は、

「内臓の動きや炎症などを感じて、内臓痛などを認識する感覚」です。

たとえば「お腹が痛い」というのは感じても、

「お腹のどこが痛い」まではっきりと特定できません。

選択肢4. 網膜の錐(すい)状体は色を感じ、杆(かん)状体は明暗を感じる。

正しいです。文のとおりです。

選択肢5. 平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。

誤りです。

文中の「中耳」の部分が誤りです。

正しくは「内耳」です。

参考になった数5